ビジョンを構築するにあたり、まず第一にやっていただきたいのはターゲットの絞り込みです。
『みんなに買って欲しい』それは、誰もが思うことです。
誰もが選ぶものは誰も選ばないものになる可能性が大であることを忘れないでください。
現代社会はモノが氾濫しています。そんな中でみんなに好かれようとする商品は見向きもされません。
技術も品質もすべての商品がかなり高いレベルにある中で、
平均点のものは選ばれる前に覚えてくれさえもしません。
つまり、どこかにエッジを利かさなければならないのです。
そのためにターゲットを絞り込み、ターゲットは今どんな部分に食いついてくるのか。
それを見定めなければなりません。
次に重要なのはその商品のカテゴリー自体が生まれたばかりなのか、
それともかなり時間を得ているカテゴリーなのか。
例えば、カップ麺は今となってはかなり時間を経過してしまったカテゴリーです。
これが出始めの頃は「お湯をそそぐだけ」という驚きがあったのですが、
今それを言っても誰も見向きもしません。成熟したカテゴリーの中では、差別化こそ命となります。
ですから、カテゴリーの成熟度をしっかり見定めることも重要になります。
最後に、競合です。
他社の競合商品にはどういったものがあるのか。
それは機能の差別化ポイントだけでなく、イメージ的に重なっては注目されません。
最近のそういった意味での競合を意識し、うまく行った例としてはティッシュの
「鼻セレブ」だと思います。
まず、音が面白くいびつさがかえって目を引き結果大ヒットしました。
ネーミングづくりに必要なビジョンを構築するための素材として
ターゲット
カテゴリーの成熟度
競合商品
この3つを徹底的に調査していくことが、いいビジョンづくりに結びつくことになるのです。